お化けの都(オリジナル作品)

40和音着メロ[MA-3]
着メロ情報 投稿:都トマ (2004/08)
出典:オリジナル作品
メロコード:71954
投稿者コメント 「ほら、だから言ったじゃないか!」
暗い夜の道を死にそうな勢いで駆けながら黒猫は叫びました。
「知るか、馬鹿!お前が宝に目くらまして夜になったのが原因だろーが!」
息を荒げて少年が返事をします。
「宝と金は命よりも大事だろぉが、あぁ?」
黒猫が最悪の事を威張って言います。
事の発端は少年が仕入れた宝の話でした。
昔栄えた古都の至る箇所に宝が眠る、というよくある話です。
少年は情報元から地図も貰い、位置を覚えると同業者に盗まれない内に隠滅しようと火に掛けました。
すると、夜になると古都の住民が蘇る、と多分その様な内容の外国語があぶり出ました。
そうして今はとっくの昔に明星が浮き出た時分です。
少年は宝をポケット、帽子、ブーツ、ズボンに突っ込み、黒猫は首輪に宝を挟み死ぬ気で走ります。
進行方向の地面からも、後ろからも古都の住人が地上に這い出ます。
そしてそれは少年達を追跡します。
「やべ…宝が重い…」
荒い息の声で少年が言います。
「あぁ?命よりも宝だろぉが」
「死んだら宝も何もねぇだろ;」
走りながら少年は宝を投げ捨てます。
「あぁ、勿体ない!」
「うるせぇ!」
それから暫く走り、やっとの事で二人は古都から脱出しました。
地面に直接座り込み、唯一残した宝をブーツから取り出します。
大粒のダイヤと丸い金塊と金のエメラルドの指輪が地面に落ちました。
あんなにあった宝がたったこれだけ。
情報料の方が高くつきました。
これで三ヵ月連続赤字です。
少年はやっぱり命より宝だったかも…と後悔し、黒猫は首輪に挟んだ月光と虹を織り込んだ絹にうっとりとしていました。


こーゆーコテコテな宝探しの話が好きです。笑◎
どんなに頑張っても最後までついてないところとか…笑。
生きてるだけその次に賭けるんでしょうね、こーゆー人は。
曲の方はタムの16部の連続で追跡されてる雰囲気が出せれたかな?って感じです。



お耳汚し失礼しましたm(u_u;)m

制作:V401SH
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