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蒼い工芸屋（オリジナル作品）

40和音着メロ[MA-3]
着メロ情報 投稿：都トマ (2004/05)
出典：オリジナル作品
メロコード：69705
投稿者コメント 「え、小っちゃ…」
「親方～！いますぅ？」
少年の正直な意見を無視し、緑のドアをばしばし叩きながらヘンゼルが叫びました。
返事はありません。
「…う～ん、また工房で寝てるってパターンかな」
「またって…よく寝てるの？」
少年の問いにヘンゼルはうんしょ、としゃがみます。
「うん。工房は風通しも日当たりもいいから昼寝にもってこいなんだ」
言いながら、ドアの下の方にある新聞受けに手を突っ込みます。
しばらく、かちゃかちゃと音が鳴り、終いにがちゃりと鍵が開きました。
「…うわぁ、開放的っつぅか不用心」
「そうでもねぇんだな、これが。俺にしかできねぇ技なんだ。ま、入れよ」
言われるままに工芸屋に入りました。
店の中には綺麗に陳列された硝子の置物や皿がずらりと並んでいます。
「凄いだろ？この蒼い皿は親方ので、これは兄弟子のベステンスの、これが俺の作品」
親方と兄弟子の作品はそれはそれは素晴らしかったのですが、ヘンゼルの作品は…
「えっと、ネズミ？」
「クマだよ」
「…」
「親方～！」
やっと、奥から返事がありました。
「今行くよ！」
親方は言葉通りすぐに来て、少年の姿を見るとにこりと笑いかけてきました。
「やぁ、初めまして。ヘンゼルの鳩から聞いてるよ。黒騎士を倒すんだって？」
「鳩は喋んねーし、宝返して貰うだけですよ」
何故か苛々してヘンゼルが言いました。
「その間、こちらでお世話になりたいんですけど…」
「全然構わないよ。犬や猫を拾うな！って教え込んだのに人間を拾うな！って教えなかった僕の責任でもあるしね」
「「…」」
「あれ？ここ、笑うとこなんだけど…」
とても愉快な親方のお陰で少年の拠点が決定しました。

え～物語の方は回を重ねる毎に長くなって本当に申し訳ないです↓曲の方は、『蒼い屋根の街』と『木漏れ日の森』を聴いて下さった方なら、おや？ネタ切れかな？と思ってしまうような伴奏と旋律になってますが、ちゃんと狙った上ですので。苦笑◎工芸屋のImageは主人公の村と、街の中性的な場所なんですね。だから…旋律は村、フィドルの部分は街なんです。アゴゴで遊ばせてもらいました。笑◎楽しかったです★

お耳汚し失礼しました(v.v;)

制作：V401SH
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